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日比野庵・メルマガ版 No.0032 2009.08.18
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こんにちは。日比野です。
先週から続いて、私はブログ記事を書くようになったいきさつを綴ってみたいと
思います。
■ 感想と思考
ブログ開設当初は、皆さんそうかもしれませんけれども、アクセスが気になって
仕方ありませんでした。毎日、管理画面で、いくつアクセスあるのかな、とチェ
ックして。
一日１０ＰＶくらいしかなく、その半分は自分のアクセスのくせに、今日は二桁
いった、なんて喜んでいました。まぁ、書いている内容も今読み直してみると、
そう大したことが書いている訳でもなく、勘弁してください、というのが正直な
ところなんですが。
それでも、毎日更新という自分自身の掟の威力は凄いものでした。はじめのうち
は、自分の考えていたことを書くから、まぁ書けるんじゃないかな、なんて甘く
考えていましたが、いざ、書き始めてみると、そんなに大したことを考えていた
訳じゃなかった、という事実をまざまざと思い知らされました。
それからというもの、毎日、今日は何を書こう、とプレッシャーを自分で自分に
かけては、毎日書くためのネタを探してくる日が続きました。これは正直まいっ
た、と思いました。
それからというもの、少し生活が変わりました。といっても言動や行動が変わっ
たわけではなくて、頭と時間の使い方が変わりました。どう変わったかというと
、まぁ大した事ではないかもしれませんけれど、出勤時、道を歩いているとき、
とか、仕事で一息ついた時とか、はてはトイレに行っているときとかも、記事や
テーマについて、ずうっと考え続けるようになりました。極端な話、一人になれ
る時間があれば、それが全部考える時間に変わった、ということです。実際はそ
こまで極端ではないですが、そのような感じにはなりました。^^;
これは、私にとっては、もの凄い変化でした。と同時に、いかに普段の生活で何
も考えていなかったか、ということにも気付かされました。
やはり、読んでいるだけのときと、考え続ける、との間には大きな隔たりがある
のです。確かに、本を読んでいるときに、気になった箇所で少し立ち止まって、
これは、要はこういうことだな、とか、これはあれと関係していそうだな、と思
うことはありました。しかしそれは、ただの感想にしか過ぎなくて、「思考」と
は別のものなのだ、と今にして、しみじみそう思います。
本を読んでいる途中に思い浮かぶことは、やはり「思いの断片」であって、思考
ではない。思考には一連のストーリーがあって、命題から結論への続く路とそれ
を支える理由やデータが必要です。そこまで練って、ひとつのストーリーの塊に
して、ようやく、ひとつの「認識」が出来上がるのだ、と感じています。
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