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日比野庵・メルマガ版 No.0023 2009.06.12
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こんにちは。日比野です。
今日は、「総選挙の争点」シリーズの最終回です。
■ 覚悟という試金石(総選挙の争点 最終回)
民主党では「覚悟」は示さないし、示せない。
単に記者会見なり、街頭演説なりでの発言を聞いているだけでは、自民党と民主
党の外交政策に違いはそれ程無いように見えるかもしれない。だけど決定的に違
う部分がこの「覚悟」。
麻生総理が指示したように、こうした「覚悟」を選挙公約に盛り込むというのは
、自民党と民主党との違いを浮き彫りにする上ではとても効果がある。だけど、
それを総選挙の争点に据えるというのは一種の賭けでもある。それは国民がどこ
まで、国家の安全保障というものに意識が向いているかの程度に依存することに
なるから。これは普段から平和ボケだといわれる日本人が本当にボケているのか
どうかを示す試金石となるだろう。
それ以前にこの「覚悟」が選挙の争点になるのかどうか、という話もある。民主
党は自身に不利となる国家安全保障にはできれば触れたくないだろう。岡田民主
党幹事長は毎日新聞のインタビューで総選挙の争点について聞かれ、「政権交代
そのものが争点だ。官僚中心の政治から、政治家が中心の国民のための政治に転
換する。そのほか具体的な争点はもう少し近づいたところで設定すべきだ。」と
答えている。
国家安全保障は目的だけど、政権交代は単なる手段。政権公約に手段にしか過ぎ
ない政権交代なぞを掲げるのは筋が違う。
世間の様子を見ながら、争点を決めるのも良いかもしれないけれど、万が一、北
朝鮮のミサイルが国内に着弾するに及んで、慌てて安全保障をマニフェストに盛
り込んだところで、付け焼刃になる可能性が高い。
あとは、マスコミがどう報ずるか。麻生総理がどんなに「覚悟」を示したところ
で、それらを一切無視して、選挙の争点は世襲問題だとか官僚政治の打破だ、と
か、無論それらも大切なことなのだけれど、どれかに偏った報道しかしないので
あれば、日本の安全を危機に陥れる可能性だってある。
「覚悟」という試金石は、国民だけでなくて、民主党にもマスコミにもその存在
を問うことになる。
○詳細を読みたい方はこちら
・岡田・民主幹事長:毎日新聞インタビュー 単独政権目指す
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090527ddm005010123000c.html
☆━ 編集後記 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
いくらなんでも政権交代そのものが争点というのは無理があり過ぎるのではない
でしょうか?安全保障が争点になるかならないかは重要な点だと思います。
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