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日比野庵・メルマガ版 No.0011 2009.04.09
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こんにちは。日比野です。
麻生内閣の支持率が回復してきてますね。西松献金事件がターニングポイントに
なりましたね。
■ 麻生城健在
麻生筑前守太郎は胸を撫で下ろしていた。
麻生城を包囲している民主党軍の本陣から火の手が上がっている。それをみた
城内の兵士達は、これまでの辛抱に耐えかねたかのように鬨の声を上げている
。しかし筑前守はしばし黙考していた。
城下に放った草の者から、重臣である二階紀伊守の館からも火の手が上がって
いるとの知らせがあった。火消しに努めるよう伝えてある。
・・・何かある。微かに胡散臭いものを筑前守は感じていた。
つい先日には、兵術指南役小泉一刀斎の造反があったばかり。蔵から金子を出
し城下の民に配るという筑前守の下知に反対したのだ。一刀斎の造反に同調し
たのは、弟子の小野次郎右衛門忠明だけだったのが救いであった。造反は不首
尾に終わり大事には至らなかった。
筑前守は一刀斎の当家への貢献を鑑み、造反の咎は問わないことにした。それ
よりも民主党軍の混乱に安堵している城内の兵士達を今一度引き締める必要を
覚えていた。
・・・それにしても誰が。
今頃は民主党軍総大将、小沢奥羽守一郎は陣の建て直しに躍起であろう。この
機に乗じて撃って出るか、それとも・・・
戦国時代風に始めてみた今の政局。報道の波から少し離れた視点に立てないか
と思って、戦国風に書き直してみたけれど、こうしてみると単純な対立構図で
はないようにも思えてくる。
落城間近であった麻生城は、突如の敵陣の混乱によって、城を囲む包囲陣が乱
れている。民主党軍は麻生城の手の者が火を放ったのだ、策略なのだと言い立
て、周りのマスコミ軍もあわてて同調する。
だけど、麻生城内に不穏な動きがあることも確か。二階経産相の事情聴取も始
まるようだ。小沢秘書逮捕から流れが明らかに変わってきたように見えるのだ
けれど、今の状態で下手に動けば足元を掬われる危険がないとも限らない。
たとえば、民主党も麻生政権もどちらも共倒れを狙っている勢力が暗躍してい
るとすると、迂闊に動けば彼ら思惑に嵌ってしまう可能性がある。
とまれ、事態をしっかりと見据えた慎重な政権運営を期待したい。
☆━ 編集後記 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
この記事は、例の西松事件直後に書いたものですが、冷静に見れないかと戦国風
に焼きなおしてみました。少し雰囲気をだそうと、登場人物をナントカの守(かみ)
に置き換えています。もちろんナントカの守のナントカは選挙区です。
麻生筑前の守、とか小沢奥羽の守とかは簡単にできましたが、小泉元首相はご意
見番的位置にいることから兵術指南役にしています。
「一刀斎」という名前は、戦国から江戸初期にかけての剣客・伊東一刀斎から。
実はこれにはミソがあって、伊東一刀斎の弟子で一刀流を継ぎ、後に家康に推挙さ
れた小野次郎右衛門忠明という人物がいるのですが、小泉元首相と一緒に定額給付
金の衆議院再可決で欠席したのも、山梨3区の「小野次郎」議員でした。
小野次郎議員は小泉内閣で4年4か月にわたり内閣総理大臣秘書官を務めた懐刀。
弟子みたいなものです。小野次郎という名前が同じで、小泉元総理は師匠にあたる
という関係から小泉「一刀斎」以外には考えられませんでした。偶然とはいえ、凄
い一致に些か驚いています。
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