F35が一機51億で買えるという話があるようです。
以下の記事です。
F35、1機51億円=製造ライン日本に-米ロッキード幹部
防衛省が選定を進める次期主力戦闘機(FX)について、F35を推す米ロッキード・マーチンのスティーブ・オブライアン担当副社長が22日、都内で取材に応じ、1機当たりの価格が約6500万ドル(約51億円)に抑えられるとの見通しを明らかにした。同機は割高な価格がネックとされてきただけに、選定作業に影響する可能性がある。
ステルス機の開発を進める中国の動向にも触れ、「中国が多額の投資を行っている事実を注視すべきだ。(FX候補で競合する)米ボーイング社のF18では抑止力は不十分だろう」とけん制した。
同氏は「2016年から30年にかけ、毎年3機ずつ購入した場合、平均価格は1機当たり6500万ドル程度になる。最終的には米空軍への納入価格と同等以下になるのではないか」とした。
同省サイドが望む日本企業の参画については「選定されれば日本国内に製造ラインを持ちたい」とした上で、三菱重工業など複数企業に協力を依頼する意向を示した。(2011/07/22-16:38)
URL:http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011072200609
51億という値段は、安すぎて、ちょっと俄かには信じられないですね。生産も遅れてると言われてますしね。
因みに各国への導入予定数はこちら。
オーストラリア 100機 F-35A 未定
カナダ 65機 F-35A 未定
デンマーク 48 F-35A 未定
アメリカ合衆国
アメリカ空軍 1,763機 F-35A 2017
アメリカ海軍 340機 F-35C 2017
アメリカ海兵隊 340機 F-35B 2018
イスラエル 25機 未定 +50追加
イタリア
イタリア空軍 69機 F-35A 未定
海軍 62機 F-35B 未定
ノルウェー 56機 F-35A 未定
オランダ 85機 F-35A 未定 +15追加
イギリス
イギリス空軍 138機 F-35C 未定 B型より変更
海軍
トルコ 100機 F-35A 未定
F35にはF35-A,B,Cと3種類あって、以下の違いがあります。
1.F35A 通常離着陸:F-16の後継機及びF22の補佐機 航続距離:2,220 km
2.F35B 短距離離陸・垂直着陸:ハリアー後継機 航続距離:1,670 km
3.F35C 艦載型 :F-18後継 航続距離:2,220 km
F35はF22の導入が潰えたいま有力候補とも言われていますけれども、航続距離がないんですよね。
F35は現在のF4EJ改の後継候補ですけれども、F4EJ改の航続距離は2900km、F15に至っては、航続距離は巡航速度で3,450 km、燃料の増槽タンクをつければ、 4,630 kmありますから、F35はF4後継にしてもちょっと航続距離が足りない感じがありますね。
ですから、F35を対中国防衛として考えるなら、南西諸島に空自の基地をつくるか、空母保有を考える必要もあるかもしれませんね。
ただ、ひゅうが型護衛艦や、22DDHにしても、ヘリ空母ですから、艦載機は想定されていないですし、仮に、VTOL型のF35-Bを搭載できるかというと、搭載はできても、エンジンの噴射で甲板が溶融する問題があって、甲板を補強しないとVTOLは使えないという話を聞いたことがあります。
特に、航続距離がF15の半分から2/3程度しかないというのは気になりますね。
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