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         日比野庵・メルマガ版 No.0038 2009.10.02
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こんにちは。日比野です。


■ 流行には価値がある 

情報の性能について、更に違った角度から見てみましょう。情報の性能という考
え方を応用すれば、いろいろな価値を見積もることができると述べてきましたが
今度は、「本」についてこれを考えてみましょう。

情報の性能の三要素をもういちど挙げておきます。

1.市場性・・・その情報の対象分野は誰か、どこまで広さがあるか
2.専門性・・・その情報の専門性がどれくらいあるか
3.賞味期限・・その情報は何時まで有効か

本の性能も、こうした情報の性能を測る3要素の体積によって見積もることがで
きるのですが、本の内容によって、それぞれの要素に対する得手不得手、得点の
高い低いがあります。

1の市場性の得点が高い本は、所謂、流行本などのように、その時々での流行
(はやり)を扱うものです。今をときめく話題の作家や芸能人・有名人本などが
それにあたります。

この手の「流行的」な市場をターゲットにした本は、時事評論系の本もそれに該
当します。たとえば、昨年から今年に掛けて、田母神元空幕長の書籍が沢山発行
されていますが、それも昨年の更迭劇があって、話題になったからです。あれに
よって、急に市場性が立ち上がり、出版社がそれに便乗した、というわけですね。

また、政治家でいえば、昨年は麻生前総理本が店頭に並んでいましたが、今年は
鳩山首相本が店頭を賑わせ・・という程には見かけませんが、とりあえず並んで
はいますね。これも「今」話題の人に関する情報には、市場性がある、という何
よりの証左です。

中には、こうした話題をワザと仕掛けることによって、強引に市場、マーケット
を作り出すことがあります。マスコミなどが、よく次のトレンドはこれだ、とか
なんとかいって、有名店のスイーツとか、有名ブランドを紹介したりするケース
などがそうです。王様のナントカという番組では、毎週毎週、「今話題の○○」
だとか、「今、注目の××」とか紹介していますが、あれによっても、プチ市場
が立ち上がっている訳です。そうした流行を煽りたて、関連本を沢山出して売っ
てしまうという、ある意味割り切った商売、悪い言葉で言えば「売り逃げ」的な
本もあることはあります。昨年WBCで大いに盛り上がり、関連グッズが飛ぶよ
うに売れました。たとえ、一時の流行(はやり)であっても、それは「経済効果
」になるのです。

ただし、こうした流行(はやり)ものは、賞味期限が短くなりがち、という欠点
があって、大抵は、数年も経てば、すっかり忘れ去られてしまって、さっぱり売
れなくなったりするものです。それでもその時、流行の商品が売れたということ
は立派な経済活動であり、その時、それで食べていけた人がいるのです。

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