☆━ Hibino-An ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
         日比野庵・メルマガ版 No.0027 2009.07.14
http://kotobukibune.at.webry.info/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆
こんにちは。日比野です。


■ 認識力について(1)

今週は認識力について書いてみたいと思います。

辞書で「認識」をひくと、物事を十分に理解し,その意義を知ることとあります
。ですから認識力とは、物事を理解し、その意義を知る力ということになります
。ここで大切なことは物事を理解するだけでは認識したことにはならない、とい
うことです。もうひとつの要素である「その意義を知る」ということがなければ
なりません。言葉を代えていうなれば、ある事象があったとして、その意味であ
るとか、価値を知らなければならないということです。

もちろん、どのような事象であったとしても、その意義は一つとは限らず、沢山
あります。たとえば「樹木」という事象を取ってみると、その意義とは何でしょ
うか。ひとつは二酸化炭素を吸収し、酸素を供給して大気を安定させる存在とい
う意義がありますし、大地に張った根によって土壌を安定させるという見方もで
きましょう。はたまた小鳥や昆虫などの住処を供給する存在という見方もありま
す。

こうした、在る事象に対する様々な見方というものは当然見る人の経歴や立場、
知識によって違ってきます。普通の人にとって「樹木」はただの「木」にしか過
ぎませんが、たとえば林業に携わっている人であるとか、樹木医のように木のお
医者さんであれば、また違った見方をするに違いありません。それは興味関心の
度合いや樹木に対する知識が一般の人より豊富であるからです。

この見る人の立場によって物事の見え方が違ってくるという点はとても重要です
。自分と他人とが同じ事象を見ていたとしても、同じ認識をしているとは限らな
いことを意味するからです。これを私達は個性と呼んでいます。

個性とはその人独自の性質ということですが、それは事象に対する認識の違いの
差であると定義すれば、その性質は本人の知識と経験によって形成されることに
なります。

人生において全く同じ知識、同じ経験を有する人は二人といないわけですから、
個性は生きている限り無くならない。それどころか、時と共に変化していく可能
性を有していることになります。

次週も認識についてもう少し掘り下げてみます。

☆━ Hibino-An ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
         -- 日比野庵・メルマガ版 -- 

 発行責任者 :日比野寿舟 
 ホームページ:日比野庵 本館 http://kotobukibune.at.webry.info/
        日比野庵 離れ http://kotobukibune.blog105.fc2.com/

 発行にあたって「まぐまぐ(http://www.mag2.com/)」を使用しております。

 登録・解除 : http://www.mag2.com/m/0000285117.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆ 

コメント

コメントフォーム
記事の評価
  • リセット
  • リセット