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         日比野庵・メルマガ版 No.0003 2009.03.21
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こんにちは。日比野です。

ゆとり教育の見直しが進んで、小中学校で学ぶ内容がほぼゆとり前に戻るよう
ですね。学歴社会だなんだと言われて久しいですが、それなりの意味はあるよ
うに思います。

■ 学歴の効用 

ドラえもんで、勉強のできないのび太が、自分の得意なあやとりが流行る世界
を、もしもボックスを使って実現する「あやとり世界」という話がある。

学歴社会とかいうけれど、あやとり世界のように価値を相対化してみると、学
歴が決して絶対的なものじゃないことが見えてくる。

今の社会で優秀な人材を選抜する方法のひとつが、学歴や学力。

会社は優秀な人材が欲しい。会社に利益をもたらしてくれて、即戦力な人材。
当たり前の選択。

そんな人材を見つけようとする一番の方法は、専門知識を要求される業務内容
バリバリの試験と一定期間、実務をやらせてみればいい。

でもそんなことして、合格するような大学生は普通はいない。大学教育の内容
と、実社会で要求される知識と能力が乖離しすぎてるから。

だから会社は、しかたなく新人教育で、一から教えることになる。将来使える
人材になることを期待して、なるべくそうなりそうな人材を求める。会社にと
ってはベストの求人ではなくて、ベターの求人。

できることなら教え甲斐があって、なるべく早く戦力になりそうな人物が欲し
いと思うのは当然。

具体的には、仕事の飲み込みの速さや要領の良さ、相手にきちんと説明できる
論理的思考能力。あとはつまらない仕事でも淡々とこなせる少しの忍耐力と円
滑な人間関係がつくれる性格。情報化が進んでスピードが要求される社会にな
ればなる程、そんな能力が必要。

長じてくると、管理能力とか別のものが要求されてくるけれど、若いうちでは
、それがどれだけあるか判らないし、新人に直ぐに必要な能力じゃない。

これらの能力は、試験や実技をやればある程度、判らないでもないけれど、手
間がかかるし、そもそもそんな厳しいところは、求人しても集まらない。よっ
ぽどの人気企業は別として。

となると、手っ取り早いのが学歴になる。数年という一定期間でどれだけ効率
良く学習できて、理解できたかという要領と理解力と忍耐力の目安になるから。
 

☆もっと詳しく読みたい方はこちら
「何をモノサシにするか」  http://kotobukibune.at.webry.info/200708/article_24.html
「学歴というモノサシの意味」http://kotobukibune.at.webry.info/200708/article_25.html
「坂の上のその先」     http://kotobukibune.at.webry.info/200708/article_26.html 

☆━ 編集後記  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
この記事は、とあるブログのコメント欄で、学歴について激しく議論されていた
のに触発されて、学歴って何だろう?という疑問から書き始めたのですが、最終
的な結論は自分でも意外なもので、自分で書いていて自分で驚いた覚えがありま
す。

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